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創業ストーリー<第5話> 神輿は、地域の未来を担いでいる。

なかせ不動産のご紹介

中瀬 策羊

筆者 中瀬 策羊

不動産キャリア1年

不動産を「売る・買う」と決める前の段階から、お気軽にご相談ください。相続した家をどうするか、空き家を残すか売るか、住み替えをどう進めるかなど、まだ答えが決まっていないご相談も歓迎しています。京都市役所で33年間培った経験も活かし、お客様と一緒に選択肢を整理していきます。

祭りの日。


大勢の人が集まり、声を掛け合いながら神輿を担ぐ。

子どもたちがその後を追い、沿道では地域の人たちが笑顔で見守っています。

神輿は、一人では担げません。

何人もの人が肩を入れ、歩調を合わせて、初めて前へ進みます。

私は、この光景を見るたびに思います。

神輿が担いでいるのは、神様だけではない。
地域の未来も、一緒に担いでいるのではないか。


地域の行事は「面倒」かもしれない


私は、木嶋神社の奉賛会をはじめ、長く地域の活動に関わってきました。

自治会、PTA、地蔵盆、地域のお祭り。

こうした活動には、準備が必要です。会議もあります。

仕事や家庭がある中で時間をつくらなければならず、

「面倒だな」

と思うことがあっても不思議ではありません。


私自身、そう感じることがあります。

でも、その「面倒なこと」を地域のみんなで一緒にやることに、大きな意味があると思っています。


一緒に机を運ぶ。

テントを張る。

子どもたちのために準備する。

終わったら、みんなで片付ける。


そんな何気ない時間の中で、

「あそこの家の○○さん」

だった人が、

「○○さん」

になります。


顔と名前が一致する。

会えば挨拶をする。

少し立ち話をする。

困ったときには声を掛けられる。

地域のつながりは、そんな小さな積み重ねから生まれるのだと思います。


能登で感じた「地域の力」


2024年3月、私は能登半島地震の被災地へ派遣されました。

京都市職員として、3月6日から11日まで七尾市で支援業務に携わりました。

被災地で改めて感じたのは、災害が起きたとき、行政だけですべてを支えることはできないという現実です。


道路が寸断される。

水が出ない。

電気が使えない。

行政職員自身も被災している。


そんな状況の中で、大きな力になるのが、普段からの地域のつながりです。

「あのお宅には高齢の方がいる」

「あの人は一人暮らしだ」

「あそこには井戸がある」


そうしたことを知っているのは、多くの場合、近所の人たちです。

日頃から顔を合わせているからこそ、

「大丈夫ですか」

と声を掛けることができます。


祭りや地蔵盆、自治会活動は、平常時には単なる「地域行事」に見えるかもしれません。

でも私は、能登での経験から、

普段のつながりそのものが、地域の防災力になる

と強く感じるようになりました。


不動産も、地域の一部です


では、これは不動産の仕事と何の関係があるのでしょうか。

私は、大いに関係があると思っています。

家を売るということは、その地域から一つの家族を送り出すことでもあります。

そして家を買っていただくということは、その地域に新しい人を迎えることでもあります。

不動産会社が扱っているのは、土地と建物だけではありません。


その向こうには必ず、「暮らし」があります。


新しく引っ越してきた人が、近所の人と挨拶をする。

子どもが地域のお祭りに参加する。

いつの間にか顔見知りが増えていく。

そして、いつかその人が地域を支える側になるかもしれない。

一軒の不動産取引から、新しい地域のつながりが始まることもあるのです。


神輿は、一人では担げない


会社を始めてからも、この言葉をよく思い出します。

「近くへ行くなら一人で、遠くへ行くなら仲間と。」


会社も地域も同じだと思います。


一人でできることには限界があります。

誰かが少しずつ肩を入れる。

誰かが疲れたら、別の人が支える。

世代が変われば、次の人へ渡していく。

そうやって神輿は前へ進みます。

地域も、同じなのではないでしょうか。


私は33年間、京都市役所で仕事をしてきました。

そして今、不動産会社という全く違う立場から、もう一度地域に関わっています。

立場は変わりました。

でも、

「人と人をつなぐことが、地域をつくる」

という思いは変わっていません。


家を売る。

家を買う。

空き家を次の人へつなぐ。

その一つひとつの仕事を通して、人と家と地域をつないでいく。


それが、なかせ不動産の目指す仕事です。

神輿を担ぐように、

一人ではなく、地域のみなさんと一緒に。

少しずつでも、地域の未来を前へ運んでいきたいと思っています。


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