
京都市の新築マンション平均価格が6,559万円に
今朝の新聞では、京都市内で販売された新築分譲マンションの平均価格が、2026年上半期(1~6月)に6,559万円となり、2年連続で過去最高を更新したと報じられていました。
前年同期比14.9%の上昇で、初めて平均価格が6,000万円を超えたそうです。
そこで今回は、この6,559万円のマンションを購入するには、どれくらいの年収が必要なのかを、住宅金融支援機構の「フラット35」を例に試算してみたいと思います。
今回は次の条件で計算します。
・物件価格:6,559万円
・頭金:0円
・借入額:6,559万円
・借入期間:35年
・ボーナス返済なし
・金利:年3.40%(2026年8月のフラット35・融資率9割超の代表的な金利)
この条件では、毎月の返済額は約26万7,000円となります。
年間では約320万円を住宅ローンの返済に充てる計算です。
もちろん、これは住宅ローンだけの金額であり、管理費や修繕積立金などは含まれていません。
フラット35の基準では年収約920万円
フラット35では、住宅ローンなど年間返済額が年収に占める割合(総返済負担率)が、
年収400万円未満:30%以下
年収400万円以上:35%以下
という基準があります。
年間返済額約320万円を35%で割ると、約920万円となります。
つまり、他に自動車ローンや教育ローンなどの借入がないことを前提とすれば、年収約920万円が審査上の一つの目安になります。
ここでいう年収とは、手取りではなく、源泉徴収票などに記載される額面年収です。
「借りられる」と「安心して返せる」は違います
しかし、ここで大切なのは、
「借りられる金額」と「安心して返せる金額」は違う
ということです。
住宅ローンが毎月約26万7,000円だからといって、それだけで住めるわけではありません。
マンションには、
・管理費
・修繕積立金
・駐車場代
・固定資産税・都市計画税
・火災保険
などの費用がかかります。
最近の新築マンションでは、管理費と修繕積立金だけでも毎月3~5万円程度になることも珍しくありません。
仮に住居に関する支出が毎月32万円程度になるとすると、年間では約380万円になります。
教育費や車の維持費、老後資金まで考えると、年収920万円で余裕のある生活とは言えないご家庭も多いでしょう。
無理のない返済なら年収1,000万円超が目安
一般的には、住宅ローンの返済額を年収の30%以内に抑えると、家計への負担が比較的少ないと言われています。
そこで、年間返済額約320万円÷30%で計算すると、
約1,070万円となります。
つまり、住宅ローンだけを見ても、無理なく返済していくためには年収1,000万円を超える水準が一つの目安になります。
さらに、お子さんの教育費や将来のライフイベントまで考えると、もう少し余裕を持った資金計画が望ましいでしょう。
平均価格は「普通の価格」ではありません
新聞に掲載されている平均価格を見ると、
「京都ではマンションは6,500万円くらいするのか」
という印象を受けます。
しかし、この平均価格には、京都市中心部の高級マンションや、富裕層向けの物件も含まれています。
そのため、
平均価格=一般的なご家庭が購入する価格
というわけではありません。
平均価格だけを見て住宅購入を考えるのではなく、
・自分たちの年収
・毎月の生活費
・教育費
・老後資金
・手元に残しておきたい預貯金
などを踏まえて、購入予算を決めることが重要です。
中古マンションという選択肢
京都市では、新築マンション価格の上昇が続いています。
その一方で、中古マンションには魅力的な物件も数多くあります。
例えば、2,000万円台から3,000万円台でも、立地の良いマンションが見つかることがあります。
購入価格が2,000万円違えば、毎月の住宅ローン返済額も大きく変わります。
もちろん、中古マンションを選ぶ際には、
・管理組合がしっかり機能しているか
・修繕積立金は十分か
・長期修繕計画はあるか
・大規模修繕は適切に行われているか
などを確認することが大切です。
「マンションは管理を買え」という格言があります。
価格だけではなく、「安心して長く住めるマンションかどうか」を見極めることが重要になります。
まとめ
京都市の新築マンション平均価格は、ついに6,559万円となりました。
今回試算したところ、この価格のマンションを頭金なしでフラット35を利用して購入する場合、
・毎月返済:約26万7,000円
・審査上の目安年収:約920万円
・無理の少ない返済を考えると年収約1,070万円以上
という結果になりました。
もちろん、実際には頭金の有無や借入期間、ご家族の収入、他の借入状況によって大きく変わります。
住宅ローンは、「いくら借りられるか」ではなく、「いくらなら安心して返し続けられるか」が最も大切です。
京都市では新築マンション価格の上昇が続いていますが、新築だけが住まい選びの答えではありません。
中古マンションや中古戸建てを含めて幅広く検討することで、ご自身やご家族にとって無理のない、納得できる住まい選びができるはずです。
なかせ不動産では、お客様のご予算やライフプランに合わせて、「購入できる価格」ではなく「安心して暮らせる価格」を一緒に考えながら住まい探しをお手伝いしています。ぜひお気軽にご相談ください。
