
創業ストーリー<第2話> 私の仕事の原点は、弟のプラレールでした。
「中瀬さんは、昔から不動産屋になりたかったのですか?」
そう聞かれることがあります。
でも、答えは「いいえ」です。
振り返ると、私の仕事の原点は、不動産でも、市役所でもありません。
もっと幼い頃の、弟とのプラレール遊びにありました。
弟は、夢中になってプラレールのレールを組み立てます。
でも、完成した線路を見ると、
一部しか電車が走れなかったり、
途中で行き止まりになっていたり、
同じところをぐるぐる回るだけだったりすることがよくありました。
そのタイミングをみて、私はその線路の改修工事を始めるのです。
「ここを一本つなげれば全部のレールを走るようになる。」
「ここを立体交差にしたら、もっと面白くなる。」
そんなことを考えながら、レールを組み替えていくのです。
完成すると、電車は気持ちよく走り始めます。
弟が嬉しそうに遊びます。
その瞬間が、私はとても好きでした。
今になって思います。
私は子どもの頃から、
「整っていないものを整えること」
が好きだったのです。
流れを止めている原因を見つけ、
少し工夫をして、
みんなが喜ぶ形に変える。
そのことに、大きな喜びを感じていました。
市役所では33年間、地域の課題と向き合ってきました。
そして今は、不動産業という仕事をしています。
一見すると、まったく違う仕事に思われるかもしれません。
でも、私の中では一本の線でつながっています。
・相続で悩んでいる方のお話を聞くこと。
・空き家を新しい住まいとして生まれ変わらせること。
・住み替えという人生の節目をお手伝いすること。
・地域に新しい人の流れを生み出すこと。
私にとって不動産とは、
「人・家・地域を整える仕事」
なのです。
私は、不動産を売ることだけを仕事にしたいとは思っていません。
お客様が抱えている悩みを一緒に考え、
止まっている流れを動かし、
笑顔になっていただく。
そして、その先に地域が少しずつ元気になっていく。
そんな仕事を、生涯続けていきたいと思っています。
子どもの頃に弟のプラレールを組み替えていた私も、
今、お客様や地域の課題と向き合っている私も、
やっていることは変わっていません。
行き止まりをつなぎ、
流れを良くし、
みんなが笑顔になるお手伝いをする。
それが、私の原点です。
だから今日も私は、
人をつなぎ、家をつなぎ、地域をつなぐ。
そんな仕事を続けています。
【次回予告】
第3話「行政から民間へ。私が実践するフィールドを選んだ理由」
市政協力委員制度の見直しや、有害鳥獣被害対策など、市役所で感じた「もっと地域のためにできることがある」という思い。行政で培った経験を胸に、なぜ私は民間という新しいフィールドを選んだのかをお話しします。
