
長女の成人式と一杯のラーメンから学んだ、地域密着の不動産屋としての原点
今日は、私にとって忘れられない一日となりました。
「良いことが二つあった」という言葉以上に、心に残る出来事が重なった一日でした。
長女の成人式という、家族の大きな節目
一つ目の良いことは、長女が成人式を迎えたことです。
親として、この日を無事に迎えられたことに、まずは安堵の気持ちと、静かな感慨を覚えました。
長女が身にまとったのは、祖母―私の母が買ってくれた赤い振袖でした。鮮やかでありながら落ち着きのある赤色は、晴れの日にふさわしく、娘の表情を一段と引き立てていました。
自分が用意した着物を、こうして孫が身にまとう姿を見ることができたのは、母にとって何よりの喜びだったと思います。
式典(京都市はたちを祝う祈念式典)に向かう前、仏壇に手を合わせ、亡き父―娘にとってのおじいちゃんに晴れ姿を報告しました。続いて、木嶋神社、そして広隆寺へと足を運び、神様、仏様それぞれに感謝と報告をしました。
家族の節目に、こうして手を合わせる時間を持てることの大切さを、年齢を重ねるほどに強く感じます。
平安神宮に着くと、多くの新成人とそのご家族であふれていました。長女は応天門の前で友人と合流しました。写真撮影会が始まります。晴れ着姿の若者たちは、写真に収まり、それを保護者の方々が少し離れた場所から温かく見守っています。
そこには、未来への期待と不安、そして家族の想いが入り混じった、独特の空気が流れていました。
長女を会場の「みやこメッセ」に送り出したとき、親が手を引いて歩く時は終わり、これからは自分の足で立ち、考え、選び、進んでいくのだなと思いました。その背中を見送りながら、誇らしさと同時に、少しの寂しさも感じました。
仕事でも感じた、小さくて確かな手応え
二つ目の良いことは、当社のホームページが、Google検索で「右京区 不動産 売却」というキーワードにおいて、2番目に表示されるようになったことです。
決して大きなことではないかもしれません。
しかし、当社のホームページは、昨年12月から本格的に運用を始めたばかり。広告に多額の費用をかけているわけでもなく、特別な近道があったわけでもありません。
日々、ブログを書き、地域のこと、不動産のこと、そして自分自身の考えを言葉にしながら、少しずつ積み上げてきました。その一つひとつが、ようやく形になり始めたのだと感じています。
制作から公開後の管理・運用まで、丁寧にアドバイスをいただいている制作会社の蓮沼さまには、心から感謝しています。
事前に、「立ち上げ直後のホームページは一時的に評価されやすい仕組みがある」という話も聞いていました。いわゆる「Googleハネムーン」と呼ばれるものです。
だからこそ、この結果に慢心するつもりはありません。
むしろ、「ここからが本当のスタートだ」と思っています。
継続しなければ意味はなく、積み上げなければ評価は続かない。そう思っています。
若者の挑戦を受け止める社会であってほしい
成人式を迎えた若者たちの姿を見ながら、もう一つ、思ったことがあります。
それは、「挑戦しようとする人を、社会や組織がきちんと受け止められているだろうか」ということです。
新しいことに挑戦すれば、失敗はつきものです。日本では失敗に対して、少し厳しすぎる空気があるように感じます。
そして、「Googleハネムーン」のような仕組みを導入するアメリカ企業のように、若者の挑戦を喚起するような環境を、日本社会全体でつくっていけたら―そんなことを、晴れ着姿の新成人たちを見ながら考えていました。
私自身も、今年で59歳になりますが、気持ちは新成人と同じです。
年齢に関係なく、これから何を積み上げていくのか。初心を忘れず、会社経営に向き合っていきたいと、改めて感じました。
「中華そば 一番星」で思ったこと
長女を会場に送り出した後、少し早めの昼食をとることにしました。
向かったのは、近くの「中華そば 一番星」です。
この店には、子どもたちがまだ保育園に通っていた頃まで、何度も足を運んできました。
ここ数年はなかなか行く機会がありませんでしたが、久しぶりに暖簾をくぐると、今も昔も変わらず、大将が元気な声で迎えてくださいました。
注文したラーメン並(900円)は、記憶していた以上に美味しく感じられました。寒さの影響もあったのかもしれませんが、それ以上に「進化している味」を感じました。
さらに、チャーシューの切れ端(700円)を2パック購入することができ、家に帰ってからの楽しみも増えました。
「商い」という言葉は、「飽きない」から来ていると言われます。
一番星のラーメンは、基本の味は変わらないのに、少しずつ良くなっている。派手な変化ではありませんが、改良が積み重ねられているのです。
一番星のように、最初に思い出してもらえる存在へ
「中華そば 一番星」という名前を改めて考えてみると、「一番星」とは、夜空に最初に見つける星のことだと気づきました。
隣の席に座っておられたご夫婦が、我々よりも先に会計を済まされる時に、大将が「いつも遠くからありがとうございます」といわれると、奥様が「今日は主人の誕生日なので来ました」と来店の理由を話されました。
「ああ、そうだ。一番星に行こう。」
その存在が、多くのお客様に根付いているのだと思います。
不動産屋も、そうありたい。不動産のことで困ったときに、真っ先に思い出してもらえる存在。
「まずは、あそこに相談してみよう」と、一番最初に名前が浮かぶ不動産屋。
「一番星」のように、特別に派手でなくても、必要なときに、自然と思い出してもらえる。
そんな不動産屋を目指していきたいと思いました。
流行に振り回されず、軸はぶれず、それでも時代や地域の変化には、きちんと向き合い、動き続ける。
大将が毎日、当たり前のように鍋の前に立ち続けてきたように、私もまた、地域と向き合い、一つひとつの相談に向き合い続けていきたいと思います。

積み上げた先に、思い出してもらえる存在がある
成人式という家族の節目、
ホームページの評価という仕事の節目、
そして、一杯のラーメンから学んだ商いの本質。
一見すると別々の出来事ですが、どれも共通しているのは、「一日一日の積み重ねが、後から“選ばれる理由”になる」
ということではないでしょうか。
これからも、地域に根ざした不動産会社として、「中華そば 一番星」のように、必要なときに最初に思い出してもらえる存在を目指し、誠実に、地道に、歩みを続けていきたいと思います。
そして、長女にも、そのように一歩一歩、つまずきながらも改良を重ねつつ、歩みを進めてほしいと思います。
