
見方を変えると、空き家は地域の財産です!
京都市右京区は、古くから「暮らし」と「文化」が共存する地域です。
太秦の映画文化、嵯峨・嵐山の自然、御室や花園の静かな住宅街――。
観光地でありながらも住宅地でもあり、子育て家族や高齢者にも住みやすい地域です。
その一方で、右京区では年々「空き家」が社会問題化しています。
実際のデータ(令和5年住宅・土地統計調査(総務省))を見ると、
右京区の空き家率は、10.2%(11,240戸)
- 京都市全体では、12.5%で8戸に1戸が空き家です。
- 右京区も同じく高い割合を維持しています。
こうした数字を見ると、不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし私は、「空き家は地域の問題と捉えるのではなく、地域の未来をつくる大切な財産」と思うようにしています。そこで、今回は、右京区の空き家が持つポテンシャルと、具体的な活用事例、
さらに売却や相続のポイントまでを整理してご紹介します。1. 右京区の空き家は“地域の記憶”を伝える財産
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右京区の空き家の多くは、ただの古い家ではありません。
・・そこには、- ・撮影所に仕事で通っていたお父さんの思い出
- ・嵐電で通塾していた子どもたちの声(私もそうでした)
- ・商店街での買い物風景
- ・地域のお祭りのにぎわい
など、その家庭だけでなく地域全体の歴史と記憶が宿っています。
右京区は、急激な宅地開発ではなく「積み重ねの歴史」で作られた地域です。
空き家は、「地域の文化資産」と言ってもいいかもしれません。2. 空き家を“地域の資源”として活かす
ここでは、特に注目される3つの活用方法をご紹介します。
● ① 古民家カフェ・工房として再生
古い家の梁や土壁は「映画の街」にぴったりです。
▶ ポイント
- ・事業者・クリエイターからの需要は高い
- ・若い世代が地域へ入るきっかけになる
● ② 宿泊施設としての活用
嵐山・嵯峨野に近い右京区は、京都でも有数の観光地です。
そのため、周辺環境に配慮しながらも、空き家を一棟貸しなどの宿泊施設に変えることで収益化できますし、飲食店との連携で地域の活性化につながります。また、「昔ながらの日本家屋に泊まりたい」という外国人観光客は非常に多く、
太秦のロケ地と近い立地であれば、映画ファンが宿泊されるかもしれません。▶ ポイント
- ・古さそのものに価値がある
- ・周辺の商店や飲食店にも経済効果が波及
● ③ 子育て世帯向けの住宅として再生
太秦小学校の児童数は、801人(令和7年5月1日現在)と京都市内で5番目に多く、各学年の学級数が4~5という編成です。私は、PTA副会長として通算9年間PTA役員を務めた経験があります。在任中には、PTA改革を行い、委員会制度を廃止して、選択制でイベントなどにご協力いただく保護者をその都度、募集していました。保護者の負担の少ないPTAとしての校長先生が市内の学校長会議で発表されたこともあります。
また、同じ右京区の西院小学校の児童数は、865人と市内で2番目です。阪急沿線という好立地が要因です。有名な私立中学校への進学塾もあり、「教育環境が良い」という理由で、若いファミリーの需要があると言えます。
築年数が古くても、
- ・水回りの改修
- ・耐震補強
- ・断熱リノベーション
などを行うことで、空き家は再生できます。
▶ ポイント
- ・ファミリー層の需要が高い
- ・マンションより“地域つながり”を求める人に刺さる
3. 空き家を放置するリスクと、今すぐにやるべき対策
空き家は活用できる財産ですが、
放置してしまうと資産価値が下がるだけでなく、法的な問題も出てきます。木造住宅は老朽化が早く進みやすいため注意が必要です。
● 放置の主なリスク
- 建物劣化による人身事故の発生リスク(屋根瓦が歩行者へ落下など)
- 雑草の繁茂、ごみの不法投棄などによる近隣トラブル
- 空き巣や不審者の侵入
- 特定空家に指定されることにより、固定資産税の優遇措置が外れる
- 売却価値の下落
特に、「特定空家」に指定されてしまうと固定資産税の優遇措置が外れ、最大6倍になる可能性があるため、早めの対処が重要です。
4. 売却・相続をスムーズに進めるポイント(右京区の実情に合わせて)
右京区の空き家を売却・相続する際には、
いくつかのポイントを抑えるだけで大幅にスムーズになります。● ① 相続は早めに“名義の整理”から
空き家問題の多くは「相続登記がされていない」ことから発生します。
放置すると、- ・相続人が増えて、全員の同意をとることが大変になる
- ・連絡が取れない人が出る
- ・結果として相続登記ができず、売却や活用ができないことになる
など、複雑化します。
まずは相続登記を確実に行うことが重要です。
● ② 売却の際は“空き家のまま”が有利な場合も
古い建物だからといって、
「解体しないと売れない」と考える方も多いですが、そのままの状態でも価値がある 場合があります。
解体費用をかける前に、まずは、あせらずに、ご相談ください。
● ③ 活用する場合は“地域性”を理解したパートナーが必要
右京区は地域コミュニティが強く、
- ・商店街
- ・自治会
との関係づくりが大切です。
単に「不動産を儲かるように活用する」という視点ではなく、
地域に溶け込む活用 が求められるのが右京区ならでは。地元とつながりのある事業者に相談することで、
トラブルを避けながら上手に活用できます。5. 空き家を“地域の財産へ”と変えるために必要なこと
右京区の空き家を地域資源へと変えていくには、
単に売る・貸すだけではなく、
“地域の未来づくり”という視点 が大切です。- ・子育ての場を支える
- ・高齢者の見守りにつなげる
- ・商店街のにぎわいをつくる
- ・地域行事を支える拠点にする
空き家の活用は、地域を豊かにします。
右京区は、こうした視点が特に活きる地域です。
歴史と文化が深く、人と人のつながりが濃い地域だからこそ、
空き家は未来の宝物になります。まとめ:空き家は“問題”ではなく“未来への贈り物”
空き家は、放置すれば問題になります。
しかし、向き合い方を変えれば、
地域の未来をつくる財産 になります。右京区は、
- ・映画文化
- ・観光資源
- ・古民家の魅力
- ・地域コミュニティ
- ・子育て環境
が揃った、空き家活用に最適な地域です。
空き家に関する不安を一つずつ解消し、
地域に役立つ活用方法を一緒に考えることが、
右京区の未来を守る第一歩になります。あなたの空き家は、
誰かの暮らしを支え、地域を元気にする力を持っています。- 京都市全体では、12.5%で8戸に1戸が空き家です。
